2002年5月26日
東京は2日続きの快晴で、久しぶりに心の中に風が吹いたような気がします。
みなさん、お元気ですか?
いろいろな出来事に囲まれて、心のドアがパタンと閉じてしまった私に、
みなさんからのたくさんの暖かい励ましの言葉が、優しく、静かに
心の扉をノックし続けてくれました。
ありがとう。
本当に、ありがとう。
一月半ばのある日に起きた、突然の父の事故。
傍にいることもできずただ動揺するばかりの私に、手術中、生と死の間で
闘っている父が、生きることの尊さ、生かされていることへの感謝を、
強く教えてくれました。
だから私は、私が守らなければならない今一番大切な新しい生命の為に、
心穏やかに日々を過ごしていくことを誓いました。
父と母が私の為にしてくれていたこと、笑顔を忘れない日々を送ることを
心に決めました。
何度か宮崎にも戻り、ただ横たわっている父の傍にいるだけでも嬉しくて、
父の頑張り、母の頑張りに感謝し、この体を心配しながらも心良く送りだして
くれる夫に、そしてこんな中でも元気にトラブルもなく日々育ってくれる
愛しい小さな生命に、心から「ありがとう」と思う毎日でした。
父は逝ってしまいましたが、私達はこのことで、本当にたくさんの大切な事を
学びました。
父が命を賭けて教えてくれたことを、大切にして生きていこうと思います。
夫の怪我もまた、これからの人生を私達はどう歩いていくのか、何が大切な
事か、何のために生きているのか、を、私達に強烈に教えてくれました。
彼は増々素敵な男になっていくでしょう。
私はもっともっと、本当の意味で、強くなれると思います。
まだまだ心の中はうまく整理がつきませんが、一日一日がちょっとずつ
気持ちを洗ってくれているようです。
今私は、レコーディングを再開し、とても重くなった体をなんとかしながら、
歌を唄っています。
この慌ただしさの中で、いつの間にか私のカレンダーは止まっていたらしく、
もう9ヶ月に入っていたことに気づかない、そんな今日この頃の私です!
怪獣のような姿になっているから、もう着るものがなく、夫のパンツを借りて
いますが、これがまた、2人で吹き出しちゃうくらいやっぱり変で、
違った意味で、笑いが絶えない日々を暮らしています!
もうすぐ会える愛しいBABYと、ふたりで一緒に唄っている新しい作品が、
共にこの夏に誕生します。
今の私がそこここに溢れています。
楽しみに待っていてください。
そして、祈っていてください。
さっきまでの夏空が急に真っ暗になり、雨と雷の夕方に変わりました。
生きていくことと、似ていますね・・!
何が起こるかわからないけど、でも、必ず朝はきます。
明日の朝を楽しみに、今日一日を穏やかに過ごします。
今井美樹
P.S. 「微笑みのひと」。この曲は真理です。
病室でずっと聴きながら、私も母も、看護婦さん達もみんな、
この曲に励まされていました。
父に聴いてもらうことはできなかったけど、
きっとこの思いは届いていると信じています。