2023.4.25(火) 4月25日
色も形も様々なチューリップが一気に庭を賑やかにしてくれています。
春と冬を行き来しているような4月。まだ冬のダウンをクリーニングに出せないそんな微妙な時期ですが、それでも街は水仙の黄色からマグノリアや桜のピンク、そして椿、バラ、そしてチューリップなど、いよいよ色が溢れてきています。
青空から急に重いグレイの雲、強い雨になり、ふと気づけば燃えるような美しいサーモンピンクが広がる空になっていたり、全く安定しないこの感じもいかにも春らしい。
そしてずっと裸だった木々に柔らかな葉が付いているのに気づいたのは昨日。
ダイナミックでアートのような冬の落葉樹が日に日に様相を変えていくこの時期。
これまでは枯れ枝で空が全部見えていたのに、だんだん繊細なレース模様になり、あっという間に青空は緑に隠れて風景が変わってしまう。その勢いはエネルギーに満ちています。
華々しいだけではない圧倒さでこの街を見守っているこの木々と、その若葉のコントラストが本当に好き。
楽しみなこれからです。
私は4月14日に人生の大きな節目の日を迎えました。
その日はビッグサプライズパーティーが仕込まれていて、こちらで出会った素敵な友人達に迎えられ、仰天と恥ずかしさと嬉しさでぐちゃぐちゃの中、大笑いしながら60歳のスタートを切りました。
不思議と、前日まで渦巻いていた心模様とは全く違う色合い。
動けない自分しか映らなくなっていたモノクロの世界に一気に鮮やかな色が溢れてきたら、いきなり霧が晴れたような清々しさ。
還暦という言葉の意味がストンと理解できた気がします。
一巡してまた始めればいい。
脱皮した柔らかな感覚でこれからを生きていきたいと素直に思えます。
我が家の先輩、夫からの言葉は、「これからは頑張らない」でした。
その真意が今はよく分かります。
いろいろあるのは前提だから、力まず進むことを覚えていきたい。
大切な人達と一緒に笑っていこう!
人生後半の目標です。
今井美樹